G-works Creative Studio|企業向け写真・映像制作

Takadaの視点

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Picture of Naonori Takada

Naonori Takada

Photographer
Videographer
Director

  • 1989年 広告カメラマンとして活動開始
  • プロダクション、制作会社にてフォトグラファー、ディレクターとして勤務
  • 2014年10月 独立後ジーワークス設立
  • 千葉県鎌ケ谷市を拠点に、企業向けの写真・映像制作を行っています。
  • 特技:料理
  • 趣味:釣り、山登り

高田尚紀とは何者か

見えているものの中に、

見えていないものがある。

写真と映像、そして記憶について。

高田尚紀とは何者か。

そう聞かれると、私は少し困ってしまう。

フォトグラファーです、と言えば嘘ではない。
ビデオグラファーです、と言っても間違いではない。
広告写真の現場に長くいて、人物、商品、料理、空間、会社案内、広報物、映像制作に関わり、いまはGworksとして写真と動画をつくっている。

けれど、それだけではどうも足りない気がする。

私はたぶん、何かを「撮る」人間である前に、何かを「感じ取ってしまう」人間なのだと思う。

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SEEING

見えているものの中に、見えていないものがある。

形の奥にある気配。
色の奥にある温度。
光の奥にある時間。
沈黙の中に残っている感情。
そこに確かにあったはずなのに、言葉にした瞬間にこぼれ落ちてしまうもの。

私は、たぶんそういうものを追いかけてきた。

人物であっても、ものでも、料理でも、空間でも、私が見ようとしてきたのは、表面の美しさだけではない。
その奥にある、触れられそうで触れられない気配だった。

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CORE

写真や映像は、目に見えるものを写す。
けれど私が本当に残したかったのは、目に見えないものの方だったのかもしれない。

うまく撮れた写真というのは、ただきれいな写真ではない。
あとから見返したときに、その場の空気や、温度や、匂いのようなものまで戻ってくる。
そこにいた人の気配や、その時間の静けさまで思い出される。

私は、そういうものを写真や映像の中に閉じ込めたいと思ってきた。

それは、私自身の人生とも関係しているのかもしれない。

私の中には、いくつもの記憶が染みついている。
子どもの頃の病院の匂い。
父を失ったあとの家の空気。
写真学校で何者にもなれなかった時間。
誰かに必要とされたかった記憶。
大切な人を失った記憶。
仕事に救われた記憶。
そして、いまもなお身体の底に残っている、説明しきれない感情。

光、色、記憶が重なる場所。

記憶というものは不思議だ。

出来事そのものよりも、匂いや光や肌に残った感触の方が、ずっと長く残ることがある。
言葉では忘れたつもりになっていても、身体のどこかが覚えている。
何十年も経ってから、ふとした瞬間にその場の空気だけが戻ってくる。

私にとって写真や映像は、そういう記憶に近いものなのだと思う。

何かを正確に説明するためだけのものではない。
目の前にあったものを、そのまま記録するためだけのものでもない。
そこにあった時間や、空気や、言葉になる前の感情を、少しでも残すためのもの。

だから私は、表面だけを整えたものにはあまり惹かれない。

きれいに見せることは大切だ。
伝わりやすくすることも大切だ。
けれど、それだけでは心に残らない。

その人、そのもの、その場所が持っている本来の気配。
そこに積み重なってきた時間。
作った人、使う人、そこに関わってきた人たちの思い。
そういうものが画面のどこかに滲んでいるとき、写真や映像はただの情報ではなくなる。

GRAVITY

Gworksという名前の「G」は、Gravityから来ている。
引力。
人が何かに惹かれるとき、そこには目に見えない力がある。

私はその見えない力に、ずっと近づこうとしてきたのだと思う。

人にも、ものにも、料理にも、空間にも、会社にも、必ずそのものだけが持っている引力がある。
ただ、それは本人たちには見えにくい。
毎日そこにいる人ほど、自分たちの良さに気づかない。
当たり前になってしまったものの中に、実は他人の心を動かすものがある。

私の仕事は、それを見つけることなのだと思う。

撮影前に、話を聞く。
何を伝えたいのか。
どんなふうに見られたいのか。
何を大切にしてきたのか。
どこに迷い、どこに誇りを持っているのか。

その言葉になりきらない部分を拾い上げ、写真や映像の形にしていく。
それが、私の仕事のいちばん大事な部分だ。

だから私は、ただカメラを持って現場に行く人間ではない。
撮る前に考え、聞き、感じ、言葉にし、ようやくシャッターを切る。

見過ごされそうなものの中にある、静かな引力

高田尚紀とは何者か。

たぶん私は、記憶にこだわり続けてきた人間なのだと思う。
そして、その記憶を、写真や映像や文章に変えようとしている人間なのだと思う。

過去に染みついたものは、消えることはない。
けれど、それをただ抱えて生きるだけではなく、誰かに届く形に変えることはできる。

人の魅力も、ものの魅力も、場所の魅力も、会社の魅力も、同じだ。
言葉にされなかったものは、存在しなかったことになってしまうことがある。
だから私は、それをすくい上げたい。

派手ではなくてもいい。
大きな声で語られなくてもいい。
でも、確かにそこにあったもの。
誰かが積み重ねてきた時間。
誰かが何かを大切にしてきた記憶。
その場に流れていた温度。

そういうものを、きちんと残したい。

高田尚紀とは、何者か。

私はまだ、その答えを探している途中なのかもしれない。
けれど少なくとも、ひとつだけ言えることがある。

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私は、見過ごされそうなものの中にある引力を、

見つけたい人間なのだ。

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高田尚紀 Naonori Takada

映像作家・写真家・Gworks主宰、光と影、時間の移ろいをテーマに、広告、ドキュメンタリー、映画、写真作品など幅広い領域で活動。企業やブランドのクリエイティブデレクションも手がける。