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G-works Creative Studio|企業向け写真・映像制作

Takadaの視点

My Blog

Picture of Naonori Takada

Naonori Takada

Photographer
Videographer
Director

  • 1989年 広告カメラマンとして活動開始
  • プロダクション、制作会社にてフォトグラファー、ディレクターとして勤務
  • 2014年10月 独立後ジーワークス設立
  • 千葉県鎌ケ谷市を拠点に、企業向けの写真・映像制作を行っています。
  • 特技:料理
  • 趣味:釣り、山登り

シリーズ『ものを見る目』

01 見ることは、撮ることの前にある

写真や映像をつくるとき、いちばん大事なのは「どんな機材か」ではなく、「どう見るか」だと思っています。

もちろん、カメラやレンズ、照明、編集の技術は大切です。
けれど、それ以前に、何を見ているのか。
どこに心が動いたのか。
何を残したいと思ったのか。

撮る前に、すでに写真や映像の方向は決まり始めています。

このシリーズでは、山や海、仕事の現場、人やものとの出会いの中で学んできた「見ること」について、少しずつ書いていきたいと思います。

目次

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1.  写真は、シャッターを押す前にはじまっている

2.「見る」と「眺める」は違う

3. 山では、景色だけを見ていたわけではない

4. 海では、答えを急がない目を学んだ

5. 人を見るときは、無理に引き出さない

6. 商品や会社にも表情がある

7. 撮影前のヒアリングは、「見るための準備」

8. このシリーズで書いていきたいこと

1.  写真は、シャッターを押す前にはじまっている

写真は、シャッターを押した瞬間に生まれるものだと思われがちです。

でも実際には、その前にいろいろな時間があります。
現場に入ったときの空気。
窓から入る光。
そこにいる人の表情。
ものの置かれ方。
音や匂いのような、写真には直接写らないもの。

そうしたものを感じながら、少しずつ「どこから見るか」を探していきます。

撮る瞬間は一瞬です。
けれど、その一瞬にたどり着くまでの時間が、写真の印象を大きく決めている気がします。

2.「見る」と「眺める」は違う

ただ目の前にあるものを眺めることと、見ることは少し違います。

見るというのは、心のピントを少し絞ることかもしれません。

なぜ、そこに心が動いたのか。
どこにその人らしさが出ているのか。
何がその会社らしさをつくっているのか。
その商品は、どんな空気をまとっているのか。

表面だけをなぞるのではなく、その奥にある気配に気づくこと。
それが、私にとっての「見る」ということです。

写真や映像は、見えているものをそのまま写すだけではありません。
見えにくい魅力に気づき、それをどう伝えるかを考える仕事でもあります。

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3. 山では、景色だけを見ていたわけではない

20代後半から30代にかけて、仕事の一環として山岳写真に関わるようになりました。

最初から登山に詳しかったわけではありません。
むしろ、山のことをほとんど知らないところからの出発でした。

編集者や登山経験者に話を聞き、実際に山に入り、少しずつ覚えていきました。
天気、雲の流れ、風の向き、雪の状態、地形、地図、時間、自分の体力。
山では、ただ景色をきれいだと思って見ているだけでは足りません。

見ることは、判断することでもありました。

きれいな夕景の奥に、天候の変化がある。
足元の雪の感触に、これからの行動を決める情報がある。
遠くの雲の動きに、明日の気配がある。

山で覚えたのは、風景を見る目というより、空気の変化を読む目だったのかもしれません。

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4. 海では、答えを急がない目を学んだ

長く釣りを続けてきました。

フライフィッシング、テンカラ、ブラックバス、ヒラマサジギング、タイラバ、マルイカ。
釣りの対象や場所は変わっても、海や川に立つ時間には共通しているものがあります。

それは、すぐに答えが出ないということです。

潮の流れ、風、水の色、波、鳥の動き。
魚がいるのか、いないのか。
反応があるのか、ないのか。

こちらが焦っても、自然は急いでくれません。
ただ待つのではなく、見ながら待つ。
変化の少ない時間の中で、小さな違いに気づこうとする。

海で覚えたのは、答えを急がない目だった気がします。

それは人物撮影にも似ています。
すぐにいい表情を求めるのではなく、相手が少しずつ自然に戻っていく時間を待つ。
その人らしさは、急がせると遠ざかってしまうことがあります。

5. 人を見るときは、無理に引き出さない

人物を撮るとき、私は無理に表情を引き出そうとは思っていません。

もちろん、声をかけることもあります。
場を和ませることもあります。
でも、撮る側が強く引っぱりすぎると、その人の表情は少し固くなってしまいます。

作られた笑顔よりも、ふっと力が抜けた瞬間。
会話のあとに、表情が自然に戻る瞬間。
緊張がほどけて、その人のリズムが少し見えてくる瞬間。

そういう時間を大切にしています。

人を見ることは、相手を急かさないことでもあります。

こちらの都合で「いい表情」をつくるのではなく、その人の中にある自然な表情が出てくるのを待つ。
その距離感が、人物撮影ではとても大切だと思っています。

6. 商品や会社にも表情がある

人物を撮るとき、私は無理に表情を引き出そうとは思っていません。

もちろん、声をかけることもあります。
場を和ませることもあります。
でも、撮る側が強く引っぱりすぎると、その人の表情は少し固くなってしまいます。

作られた笑顔よりも、ふっと力が抜けた瞬間。
会話のあとに、表情が自然に戻る瞬間。
緊張がほどけて、その人のリズムが少し見えてくる瞬間。

そういう時間を大切にしています。

人を見ることは、相手を急かさないことでもあります。

こちらの都合で「いい表情」をつくるのではなく、その人の中にある自然な表情が出てくるのを待つ。
その距離感が、人物撮影ではとても大切だと思っています。

7. 撮影前のヒアリングは、「見るための準備」

撮影前に話を聞く時間を、私はとても大切にしています。

何を伝えたいのか。
誰に届けたいのか。
どこにその会社らしさがあるのか。
何を写し、何を写さないのか。

ヒアリングというと、段取りや確認のための時間に思われるかもしれません。
もちろん、それも大切です。

でも私にとっては、それ以上に「見るための準備」です。

話を聞くことで、現場で何を見るべきかが少しずつ見えてきます。
逆に、話を聞かないまま撮影に入ると、大事なものを見落としてしまうことがあります。

撮影前の時間も、撮影の一部です。
むしろ、そこでどれだけ見る目を合わせられるかが、写真や映像の方向を決めていくのだと思います。

8. このシリーズで書いていきたいこと

山で覚えたこと。
海で覚えたこと。
人を見るときに大切にしていること。
商品や会社を見るときに考えていること。
光や影、余白、撮らないものについて。

このシリーズでは、私が撮る前に何を見ているのかを、少しずつ書いていきたいと思います。

写真や映像は、カメラを構えた瞬間だけでできているわけではありません。
その前に見ている時間。
感じている空気。
迷いながら探している視点。

そうしたものが、最終的な一枚や一本の映像につながっていきます。

見ることは、撮ることの前にある。

このシリーズが、写真や映像を見るときの小さな入口になれば嬉しく思います。

会社案内や採用に使う写真・映像でも、
まず大切にしているのは、その会社をよく見ることです。