G-works Creative Studio|企業向け写真・映像制作
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採用動画や会社案内で誰を見せるかを考えるとき、どうしても若手社員や明るく華やかな場面に目が向きやすいのかもしれません。実際、そのほうが軽やかで入りやすい印象をつくりやすい面もあります。
以前、私が「CRAFT WORKERS」の仕事を始めるときにも、ひとつ懸念していたことがありました。あまり年配の社員を前面に出すと、若い人たちが引いてしまうのではないか。採用の文脈で見たときに、マイナスに働く可能性もあるのではないかと考えたのです。
ただ、その人の年齢を見せるのではなく、仕事に向き合う姿勢や、長く積み重ねてきた時間が自然ににじむように見せられたら、それはむしろ会社の価値として伝わるのではないか。そんなことをかなり思案しながら、構成や見せ方を考えていきました。
採用広報では、どうしても若手社員や明るい雰囲気が中心になりやすいものです。もちろん、それ自体は悪いことではありません。これから入ってくる人にとって、親しみやすさや入りやすさを感じてもらえるからです。
ただ、会社の魅力はそれだけではないと思います。長く働いてきた人の姿には、その会社がどんな時間を積み重ねてきたのか、どんな仕事の向き合い方を大切にしてきたのかが、自然とにじみます。
若い人の表情から伝わるものがあるように、ベテラン社員の佇まいからしか見えてこない価値もある。採用のための見せ方を考えるとき、若さや勢いだけに寄せなくてもいい。むしろ、長く働く人の存在が見えることで、その会社の信頼や厚みが伝わることもあるのだと思います。
長く働いてきた人の姿には、言葉にならない説得力があります。手元の動き、周囲とのやり取り、判断の速さ、仕事に向き合う落ち着いた姿勢。そうした細かなところに、その会社が積み重ねてきた時間や文化が自然と表れてきます。
会社の理念や強みは、言葉で説明することもできます。でも、本当にその会社らしさが見えてくるのは、実際に働く人の振る舞いの中だったりします。どんな距離感で人と接しているのか。どんな表情で仕事をしているのか。どこに迷いがなく、どこに丁寧さがあるのか。そういうものは、ベテラン社員の姿の中に特によくにじむ気がします。
だから、ベテラン社員を撮ることは、単に勤続年数の長い人を紹介することではありません。その人を通して、会社が何を大切にしてきたのか、どんな空気の中で仕事が受け継がれているのかを映すことでもあるのだと思います。
ベテラン社員を前面に出すと、古い印象になるのではないか。最初に私が気にしていたのも、まさにそこでした。
けれど実際には、年齢そのものが印象を決めるわけではありません。どう切り取るか、どんな場面を見せるか、どんな空気感で伝えるかによって、受け取られ方は大きく変わります。
過度に重々しく見せたり、必要以上に“ベテランらしさ”を強調したりすると、たしかに距離が生まれてしまうかもしれません。でも、普段どおりの所作や自然な表情、仕事に向き合う真っ直ぐさを丁寧にすくい上げていくと、そこには古さではなく、信頼や厚みが見えてきます。
大切なのは、年齢を記号のように扱うことではなく、その人の中にある積み重ねが自然に伝わるように見せること。ベテラン社員を撮るというのは、年配であることを見せるのではなく、その会社が積み重ねてきた時間や仕事の姿勢を映すことなのだと思います。
長く働いてきた人の姿には、その会社が何を大切にしてきたのかが自然と表れます。だからこそ、ベテラン社員を撮ることは、単に人物を紹介することではなく、会社の価値や積み重ねを見つめ直すことでもあるのだと思います。
若さや華やかさだけでは伝わらないものがある。そのことを、これからも丁寧にすくい上げていきたいと思います。
本記事は、大東精機株式会社の動画シリーズ「CRAFT WORKERS」の制作を通して感じたことをもとに書いています。